美容と健康、ダイエットなどに効果的なことから、近年ブームとなっているフルーツ青汁。
基本はお水や牛乳などに溶かして飲む商品がほとんどですが、これから本格的な冬に突入するし、冷え症の人は「できればホットで飲みたい…」と感じている人もいるのではないでしょうか?
ホットで飲めば体を冷やす心配もないし芯から温まることができるのでこれからの時季は理想的な飲み方ですが、温めることで、酵素などの栄養素が失われてしまう可能性も…。
そこで今回は、フルーツ青汁をホットで飲んだ場合、本当に栄養価は下がるのかどうかを調査!
冬もフルーツ青汁生活を継続して、ダイエットを頑張りたいと思っている人は必読ですよ!
目次
フルーツ青汁はホットで飲める?栄養価は下がらない?
フルーツ青汁はホットで飲みたいけれど、できることなら、摂取できる栄養を損なうことなく飲みたいものです。
ただ、一般的にはフルーツ青汁をホットで飲むのは、あまりオススメできない飲み方のよう。
なぜなら、フルーツ青汁に含まれている栄養素には、いくつか熱に弱いものもあるためです。
しかしながら、温めて飲むことによって、全ての栄養素が失われるというわけではありません。
そのため、熱によって失われやすい栄養素と熱を加えても問題ない栄養素を知って、自分が補給したい栄養素が摂れるかどうかをチェックするのが賢明でしょう。
フルーツ青汁に配合されている熱に弱い栄養素
葉酸
葉酸は、妊娠期に補給することで赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクを7割~8割程度低減でき、厚生労働省もサプリなどによる摂取を勧めている栄養素。
そのほか、アルツハイマーやうつ状態の緩和、美肌・美髪に欠かせない栄養素と言われています。
この葉酸は水溶性ビタミンの一種なので、水に溶けやすく加熱調理することで葉酸の量は半減してしまうと言われています。
酵素
新陳代謝を活性化させることから、健康維持や美容、ダイエットによい影響を与えてくれる酵素。
この酵素も熱に弱く、およそ50度~70度で破壊されると言われています。
乳酸菌
乳酸菌の適温は40度前後と言われていて、この温度では発酵&増殖しやすいと言われています。
ただ、60度まで上がってしまうと乳酸菌は30分で死滅し、100度になると数秒で死滅してしまいます。
ビタミンB群
人の体や脳、心、肌の健康を維持してくれるのが、ビタミンB群。
イライラして疲れやすい人やうつ気味、情緒不安定、肥満気味、肩こりなどが気になる人は積極的に摂取したい栄養素です。
しかしながら、ビタミンB群は熱に弱く水に溶けやすいという非常にデリケートな栄養素。
神経機能の正常化や心臓機能を守る働きのあるビタミンB1は特に熱に弱い性質があります。
フルーツ青汁に配合されている熱に強い栄養素
カロテン
強い抗酸化作用を持ち、活性酸素を排除する作用のあるカロテン。
視力を回復する機能や美肌効果などもあると言われています。
カロテンは熱や水にも強い栄養素で、加熱調理しても栄養価は失われず、むしろ体内に吸収されやすくなる性質を持っています。
ビタミンE
不妊症の研究がきっかけで発見されたのが、ビタミンE。
女性ホルモンの分泌を調整し、月経前症候群や生理痛、生理不順などを解消したり、肌荒れや冷え、肩こりにも効果的な栄養素です。
ビタミンEは熱や酸に強く、壊れにくいのが特徴。
油との相性がよく、調理する際は油で炒めるなどすると、体内への吸収率が高まると言われています。
食物繊維
便秘の解消やコレステロール値・食後の血糖値の急上昇の抑制などに有効な食物繊維。
この食物繊維は熱に強く、加熱することによって栄養素が損なわれるということはありません。
また、フルーツ青汁の製法を見ることによって、ホットに向いているものとそうでないものを見極めることもできます。
フルーツ青汁の製法は大きく分けて下の2つに分けられます。
- 非加熱処理…主にフリーズドライタイプの商品
- 加熱処理…主に粉末タイプの商品
加熱処理の商品は、製造時に一度熱を加えているので、ホットにしても栄養素の損失は少ないと考えられます。
一方、非加熱処理の商品は、野菜や果物などの栄養素を生のまま冷凍したり粉末化したりしている商品が大半なので、これを温めてしまうと、栄養素がグンと落ちてしまう可能性も…。
そのため、ホットで飲む場合は事前にどのような製法で作られているかチェックした方がよいでしょう。
ホットのフルーツ青汁に期待できる効果
①体を温める
寒い時季は特に、冷えた体を温めることができます。
また、水で割るとお腹を壊してしまうと人も、温めて飲むことでそのような心配も無用です。
②体内への吸収率を高める
フルーツ青汁は、ひと肌に温めて飲むことによって、水で割るのに比べて、格段に消化と吸収率がアップします。
③腸内環境が高まる
フルーツ青汁には食物繊維が豊富に含まれている商品が多く、これに加えて、善玉菌の餌となるオリゴ糖などが入っているので、便秘の解消に優れた効果を発揮します。
これを温めて飲むことで、胃や腸も温まり、血液の循環が良くなって内臓器官の働きが活性化します。
④睡眠の質を上げる
ホットのフルーツ青汁を飲むことによって体が温まり、血管が拡張されてリラックス効果が得られます。
リラックスすると副交感神経が優位に働くため、睡眠の質を上げることもできます。
フルーツ青汁をホットで飲む場合のおすすめレシピ
先ほどフルーツ青汁に含まれる熱に弱い栄養素を詳しく見てみましたが、どれも「少し熱を加えるだけで壊れる」というわけではなさそう。
そのため、ホットで飲みたい場合は、30度~40度のひと肌程度のぬるま湯で割って飲む方法がオススメです。
ポイントは、「沸騰させたお湯をひと肌に冷ましたお湯で割る」ということ。
電子レンジには、牛乳やお湯モードなど、ちょうどよい温度に温めてくれる便利な機能もありますが、一時的に温度が上がる可能性もあるので避けた方がよいでしょう。
フルーツ青汁をホットで飲む場合のオススメレシピは…
レシピ①フルーツ青汁+ホットミルク+オリゴ糖 or ハチミツ
フルーツ青汁にホットミルクを加えることによって、期待できるのはリラックス効果! これに、オリゴ糖やハチミツを加えることによって、さらに腸内環境も整えることができます。
レシピ②フルーツ青汁+ホットヨーグルト
乳酸菌は40度前後の温度で最も活発になる性質があるため、ひと肌に温めたヨーグルトにフルーツ青汁を加えることによって、より便秘解消効果を高めることができます。
レシピ③フルーツ青汁+すりおろし生姜
身体の冷えや新陳代謝の停滞が気になっている場合は、ひと肌にあたためたお湯にフルーツ青汁を溶かし、さらにすりおろした生姜を少量加えると効果的です。
まとめ
今回は、フルーツ青汁をホットで飲むと本当に栄養価は下がるのかどうかを見てきましたが、いかがでしたか?
実際、ホットで飲むことで葉酸や酵素、乳酸菌などの栄養素は減ってしまう可能性がありますが、これも30度~40度のぬるま湯で割って飲む分にはあまり問題はなさそう。
ホットで飲むことによって、消化・吸収が高まったり、腸内環境の改善、睡眠の質のアップも期待できるから、一概に「ホットのフルーツ青汁はダメ!」とは言えないことが分かりました。
実際にフルーツ青汁をホットで飲むかどうかは…これらのメリット・デメリットを総合的に見て判断して下さいね♪
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