これからの時季、「太らないように暴飲暴食を控えよう…」と感じている人がほとんどだと思いますが、中には『太りたいのに太れない…』と本気で悩んでいる人もいるんです。
一見、贅沢な悩みに聞こえるかもしれませんが、実際には
- 合うサイズの洋服がない
- 病弱に見られる
- 女性らしい体型になりたい
- 普通に食べているのに周りから心配されて苦痛
などと、精神的にもストレスを抱えている人が多く、肥満で悩む人と同じように本人にとってはとっても深刻な問題なんです。
そこで今回は、太りたいのに太れない原因と、その対策を紹介していきます。
目次
太れない原因
太りたいのに太れないのには、大きく分けて3つの原因があります。
食事量が少ない
太るために重要なことは、「消費カロリー以上のカロリーを摂取する」こと。
もしも摂取したカロリー量よりも一日の消費カロリー量が上回る場合、エネルギー不足になり、脂肪を分解してエネルギーを作りだすためです。
「私は1日3食しっかり食べているから大丈夫」と思っている人もいるかもしれませんが、実際の1日に必要な摂取カロリーは多く、意外に摂取カロリーが足りていないという人は多くいるよう。
まずは、自分が1日に摂取したカロリーを計算してみて、十分に足りているかを計算してみてください。
また、無理なダイエットをしている人、間食が多い人、脂質が苦手で炭水化物が中心の食事になりがちの人は、糖質を摂取しすぎることで「機能性低血糖症」という病気になっている場合もあります。
機能性低血糖症の人は、空腹時に炭水化物や果物、またはお菓子類を食べた際に血糖が急上昇し、すい臓からインスリンが大量に放出されることで、その後血糖値が急激に下がる傾向にあり、この血糖値の落差が原因で手が震えたり、思考力がなくなったりする症状が出るのが特徴です。
もしこのような症状がみられる場合は、一度専門医に相談してみてもよいのではないでしょうか。
運動不足
肥満の原因として考えられる運動不足ですが、これは太れない原因にも当てはまります。
一見矛盾しているようですが、実はちゃんとした理由があるんです。
体重を増やす上で重要になってくるのが「筋肉」。
単純に、脂肪と比較して筋肉は重いため体重増加につながりますし、筋肉が付く&増えることで、体の基礎代謝が上がり、取り込んだ栄養を吸収しやすくなります。
栄養素を体がきちんと吸収できるようになると、さらに筋肉量もアップし好循環が生まれ、結果的に体質改善をすることができるので、運動はとても効果的だと考えられます。
胃腸が弱く消化吸収率が悪い
太りたいのに太れない人の多くは、通常の人と比べると胃腸が弱く消化吸収率が低いとも言われています。
その原因のひとつとして考えられるのが“胃下垂”。
胃下垂とは胃の下部が下がっている状態のことで、胃下垂の胃は蠕動(ぜんどう)運動がうまくできないために、消化不良のまま小腸へ送り出してしまい、太るために必要な栄養を吸収しにくいと考えられています。
胃下垂の人の消化力は、通常の人に比べると3分の1とも言われるほどです。
下のような症状がある場合は、もしかすると胃下垂の可能性があるかもしれません。
【胃下垂の症状】
- 胸が張った感じがする
- 食後、下腹部が異常に膨れる
- 食後にむかつきがある
- 食欲不振である
- 腹痛がする
オススメの太る方法
太れない原因を見てみると、単に「遺伝や体質」といった原因だけでなく、運動不足や食生活の乱れが原因になっている場合もあるようですね。
遺伝や体質が原因であれば改善するのはなかなか難しいと言えますが、生活習慣が原因ということは、裏を返せば「生活習慣を改めることで改善できる」ということになりますよね。
では、具体的に実際どのような改善を行えばいいのか…。
詳しくみてみることにしましょう。
摂取カロリーを増やす
太るために1番重要なポイントは、「消費カロリー以上のカロリーを摂取する」だと先ほど説明しました。
そのため、体重が増えずに悩んでいる人は、まず自分の1日の摂取カロリーを知り、足りていない場合は摂取カロリーを増やしてみる方法がおすすめ。
「昔、過度なダイエットをした経験がある」という人の多くは、意外に摂取カロリーが足りていない場合が多いので、まずはカロリー計算から始めてみるのが効果的でしょう。
摂取カロリーを増やす際に大切なのは、「何を食べるか」ということ。
お菓子などの糖質・脂質の量を増やせば体重が増えるかもしれませんが、体に悪影響が出てしまいます。
そのため、普段の食事にお肉やお魚といったたんぱく質、ミネラル・ビタミンを豊富に含む野菜の量を増やすことで、カロリーアップを目指してください。
適度な運動・筋トレをする
運動不足や筋肉不足は、栄養の消化吸収率を低め、太りにくい原因になっている可能性も大。
そのため、適度な運動・筋トレをして、適度な筋肉を付けることも大切です。
また、適度な運動・筋トレは胃腸の環境を改善する効果もあると言われています。
胃腸の状態が改善すると、摂取した栄養分をしっかりと体内に吸収することができるようになると同時に、胃下垂などの太れない原因を改善する効果も得られると考えられています。
サプリメント(太るサプリ)を摂取する
先ほど、適度な運動で筋肉量を増やすことで、やせ体質を改善できると紹介しました。
ただ、女性は男性に比べてホルモンの関係上筋肉が付きにくいとも言われています。
そのため、効率よく筋肉をつけたい・できるだけ早く効果を出したいという人は、運動する前などに女性専用のプロテインを摂取するとよいでしょう。
一方、胃腸が弱く消化吸収率の低さが原因でなかなか太れないでいるという人は、吸収率を高める「酵素」が配合されたサプリメントを積極的に摂取してみてもいいかもしれません。
太るために摂取したい栄養成分・食べ物
太るために、単に食事から摂取するカロリー量を増やしても、もともと消化吸収率が低い体質の人は、思ったような効果を得ることができません。
そのため、摂取カロリーを増やすと同時に必要になってくるのが、「栄養吸収力を高める」ことです。
では、栄養の吸収率を高めるためにはどのような栄養素・成分を摂取すればよいのでしょうか?
消化酵素
まず、食べたものをしっかり分解・吸収するためには、体内にある消化酵素がしっかりと働いていることが大切になります。
消化酵素はもともと人の体内に存在するものですが、この分泌量は個人差があると言われ、太れない体質の人には、この消化酵素の分泌がもともと少ない人が多いと考えられています。
ただ、この消化酵素は食べ物からも摂取することができるので、太れない体質の人は、食べ物から積極的に食物酵素を摂るようにしましょう。
主に生の野菜やフルーツ、発酵食品に多く含まれていて、代表的な食材には以下のようなものがあります。
酵素を含む主な食材
レタス、ニンジン、セロリ、キャベツ、トマト、きゅうり、大根、キウイ、アボカド、バナナ、リンゴ
亜鉛
「ダイエットをしているわけでもなく、病気なわけでもない。でもなぜか最近食欲がない…」そんな人は、もしかすると亜鉛不足になっている可能性があります。
亜鉛不足になると、人は味覚が鈍感になり、そのことで食事への興味・関心が減り、食事量が減る…と考えられています。
反対に十分な量の亜鉛を摂取できていれば、味覚が鋭敏になって食事が楽しくなり、食事量が増えるとも言われています。
そのため、「最近食への関心が薄れてきた」という人は、亜鉛を積極的に摂ってみるとよいかもしれません。
亜鉛が豊富に含まれているものには以下のような食品があります。
亜鉛を含む主な食材
牡蠣、肉類、レバー、卵黄、チーズ、うなぎ、アーモンド
酵母
酵母は、発酵食品などを作る時に使われる微生物の一種のことで、ビール酵母やパン酵母(イースト)、ワイン酵母などがあります。
これらの酵母は、アミノ酸やビタミン、ミネラルなどを豊富に含み、とても栄養価の高い成分とも言われています。
人の体は栄養価の高いものを摂取すると「太る」か「痩せる」かのどちらかに働くと言われているため、太り過ぎの人は痩せる傾向に、痩せすぎの人は太る傾向に働くと考えられます。
また、酵母には胃腸の調子を整える働きもあるため、摂取した栄養素を効率よく吸収できるように体質改善することもできます。
この酵母はサプリメントなどで手軽に摂る事もできますが、下のような普段口にしている食品にも含まれています。
酵母を含む主な食品
酒類(日本酒、ワイン、ビール)、醤油、味噌、納豆、チーズ、ヨーグルト、ぬか漬け、みりん、キムチ
「たくさん食べると太る」と言われているご飯や麺類などの炭水化物は、最初に量を増やしたくなりますが、これらは多くの糖質を含んでいるため、あまりオススメできる方法ではありません。
それに、機能性低血糖症がより多くの炭水化物を摂ると健康に害を与え逆効果にさえなってしまいます。
また、上で紹介した消化酵素や亜鉛、酵母だけを摂取したからといって太るというわけではなく、太るために大前提となるのは、「栄養バランスの取れた食事をする」ということ。
そのため、厚労省が作成した、1日に何をどれだけ食べたらよいのかが一目で分かる「食事バランスガイド」と自分の食事内容を見比べて、改善点を探ってみるのもよいでしょう。
まとめ
今回は、太りたいのに太れない原因と、その対策を紹介してきましたが、いかがでしたか?
「ガリガリ体質は遺伝だからどうしようもない」
「たくさん食べても太れない体質だから一生このまま」
と諦めていた人も、意外に改善策があることに気付かれたのではないでしょうか?
食事の内容や量、運動不足などを見直すことで、やせ体質を改善できると同時に、健康的な体を手に入れることにもつながりそうですね♪
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