「出来てしまったニキビを必死で消そうと、様々なケアをしてみたけれど、全然よくならない」
「治るどころか、かえって悪化してしまった」
という経験はありませんか?
実は、ひと言で「 ニキビ 」といってもその種類は様々で、できている部位ごとに適切な対処法・ケア法は変わってくるんです。
そこで今回は、大人ニキビに特化して、ニキビの種類やできてしまった部位ごとに適したニキビ対策法をご紹介。
ニキビがお肌のどの部位にできているのか、そしてどんな状態(種類)なのかを見極めてしっかりと対策していきましょう!
目次
ニキビの原因とは?
ニキビとは、「毛穴に皮脂や汚れなどが詰まって、中で炎症が起きている状態」のこと。
さまざまな原因によって皮脂や古くなった角質などが毛穴に詰まることで、中でアクネ菌が繁殖し、炎症を起こして赤くなったり、膿みが溜まって膨らんでしまったりします。
皮脂分泌がさかんな10代のニキビは「思春期ニキビ」と呼ばれますが、20代以降にできるニキビは「大人ニキビ」と呼ばれ、治ったと思ったらまたすぐ現れたり、治りにくいのが特徴。
主にあごや口の周りといったフェイスラインにできるのも特徴で、目立ちやすいことから、多くの女性の悩みの種となっています。
毛穴に皮脂や角質などが溜まり、ニキビに発展してしまう原因はいくつか考えられますが、ここでは、代表的な原因をいくつか紹介します。
栄養バランスの乱れ
ニキビと食生活は密接に関係していて、「ニキビが現れている状態=栄養バランスが崩れている」と言っても過言ではありません。
特に脂肪分や糖分は皮脂の栄養となりやすいため、過剰に摂取してしまうと皮脂の分泌も増加し、皮脂が毛穴に溜まり、ニキビにつながりやすくなります。
また、脂肪分や糖分が体内に入ると、肌を健やかに保つビタミンB群が代謝のために大量に消費され、不足気味になってしまうため、皮脂分泌のコントロール機能が乱れて肌が脂っぽくなり、ニキビ肌になるとも言われています。
そのため、脂っぽい食事やインスタント食品、甘いお菓子類の食べ過ぎには注意が必要です。
一方、カロリーを極端に抑えた無理なダイエットも、肌に栄養を届けることができず、ニキビができやすい状態に…。
ニキビ知らずの美肌に近づくためには、まず栄養バランスのとれた食事を心がけることが大切です。
肌の乾燥
10代の思春期ニキビは、主に皮脂の過剰分泌が原因と言われていますが、20代以降の大人ニキビは、反対に肌の乾燥によってできやすいとされています。
なぜなら、肌が乾燥することによって、皮膚機能が外的ダメージから肌を守ろうと、たくさんの皮脂を出そうと働くから。
結果、過剰に皮脂が分泌され、毛穴が詰まってニキビができてしまうのです。
また、乾燥している肌は角質が硬く厚くなり、毛穴を狭めてしまうとも言われていて、皮脂が詰まりやすい状態になるとも言われています。
「ニキビ=皮脂オーバー」と考えてしまいがちですが、大人ニキビの場合、皮脂を取り除いてしまうとかえって乾燥を招きニキビを悪化させてしまう結果に…。
そのため、まずは十分に肌を保湿してあげましょう。
睡眠不足
肌は、寝ている間にダメージを修復し、新しい皮膚を作っていると言われています。
そのため、睡眠不足が続くと、その修復をうまく行うことができず、古い角質が残ったままの状態に。
その結果、毛穴の詰まりを引き起こしニキビの原因となってしまいます。
肌の修復は、主に22時〜2時の間に行われると言われているので、この時間には眠っている状態がベスト。
また、毎日決まった時間に就寝・起床するといった、規則正しい睡眠のリズムを作ることも大切です。
体の冷え
体の冷えは、体内の血流が滞り、代謝が低下している証拠。
体内の血流が悪くなると、肌の細部に十分な栄養を届けることができず、乾燥や肌荒れ、ニキビを引き起こすと言われています。
そのため、繰り返しできるニキビで悩んでいる人で、冷え症の人は、普段から温かい飲み物を飲んだり、体を温める食材を摂取するなどしてみるとよいでしょう。
間違ったスキンケア
ニキビができてしまうと、「念入りにケアしなければ!」という思いから、ついゴシゴシ洗ってしまったり、1日に何度も洗顔してしまいがち。
でも、いきすぎたスキンケアは、かえって肌のうるおい成分を落としてしまい、乾燥を招いたり、角質を厚くしてしまう結果につながってしまいます。
また、反対に洗顔が不十分で肌に皮脂やメイクなどの汚れが残ったままの状態であっても、それらが毛穴に詰まり、ニキビに発展してしまいます。
ニキビの種類別治し方・セルフケア法
ニキビができる原因が分かったところで、次はニキビの種類別で治し方(ケア方法)を見てみることにしましょう。
白ニキビ
白ニキビとは、ニキビの初期段階で、単純に毛穴に汚れが詰まっているだけの状態。
白くてプツプツしていて、触れても痛みがないのが特徴です。
この段階では炎症も起きていないため、白ニキビのうちに治してしまうのが賢明です。
白ニキビは毛穴に余分な皮脂や汚れが詰まっている状態なので、白ニキビを治す最善の方法は「毛穴を綺麗に洗浄する」「しっかり保湿する」の2点だけでOK。
逆に白ニキビに、洗浄力の強い洗顔料やスクラブ入りの洗顔料を使用するのはNG。
これらは初期段階の赤ちゃん白ニキビには刺激が強すぎるため、肌にダメージを与え、かえってニキビが悪化してしまう場合もあります。
また、白ニキビを頻繁に触ったり潰してしまうのもNG。こうすることで炎症を引きおこし、ニキビを悪化させてしまいます。
黒ニキビ
ポツポツと小さなホクロのように見えるのが、黒ニキビ。
一見ニキビが進行しているかのようにも思われますが、実はこれもニキビの初期症状で、先ほど説明した白ニキビの毛穴につまった角栓の固まりが酸化して黒くなった状態。
炎症も起きていないので、非炎症性皮疹と呼ばれます。
ただ、黒ニキビを放っておくと色素沈着によるシミができたり、炎症を起こして赤ニキビ・黄ニキビに発展することもあるので、できるだけ早い段階でケアして上げるのが◎。
黒ニキビのケア方法は、洗顔が最も重要です。
黒ニキビは毛穴に詰まった古い角質が酸化してしまっているので、古い角質をはがし落としてくれるピーリング効果のある洗顔料を選ぶとよいでしょう。
おすすめは、肌への負担が少ない「AHA」配合(=別名フルーツ酸)の洗顔料です。
赤ニキビ
毛穴の中のアクネ菌が増殖し、炎症を起こしている状態が赤ニキビで、跡に残りやすいのが特徴。
赤く大きく膨れ上がっている場合が多く、見た目のインパクトが大きいため、「早くどうにかしたい…」という思いから、つい触ってしまいがち。
でも、赤ニキビを治すために最も重要なことは、「肌を清潔に保つ」ということ。
赤ニキビができている肌はとても敏感になっているため、雑菌だらけの手で触ってしまうと炎症が余計にひどくなってしまいます。
肌を清潔に保つために行うべきことは、
- ニキビを触らない
- 洗顔の際は、毎回清潔なタオルで拭く
- 洗顔料の洗い残しに気を付ける
の3つ。
また、炎症を起こしている赤ニキビに対して使用する洗顔料は、炎症を抑える成分が配合されているものを選ぶと◎。
例えば、甘草(グリチルリチン酸ジカリウム)と言われる成分は、抗炎症作用に加えて抗アレルギー作用も持ち合わせているため、敏感肌の人でも安心して使うことができます。
また、赤ニキビはニキビ跡ができやすい性質があるため、炎症を抑える成分に加えて、ニキビ跡を残さないためにビタミンCが配合されたものを選ぶとよいでしょう。
ニキビの場所別治し方・セルフケア法
おでこ
Tゾーンは皮脂量が多いので、放っておくと炎症を起こして赤く腫れてしまう可能性が高め。
炎症を起こして長期化すると、ニキビ跡が残ってしまう可能性が高まりまるので、初期の段階で治すことが重要になります。
自分でできるセルフケア法としては、アクネ菌の繁殖を抑えると同時に、外部から刺激を与えないこと。
そのためには、
- おでこに前髪がかかっている場合はピンなどで止める
- 洗髪時、洗顔時に洗い残しがないように、しっかりと洗い流す
- 寝具も洗濯するなど清潔に保つ
- 帽子は長時間かぶらない
などに気を付けましょう。
また、使用する洗顔料は、炎症を抑える抗炎症成分が使用されているものを選ぶとよいでしょう。
鼻
顔の中でもっとも皮脂量が多い鼻は、毛穴に皮脂やアクネ菌が溜まり、炎症を起こしやすい場所。
一度鼻にニキビが出来てしまうと、大量に分泌された皮脂に集まってくるアクネ菌が住みつき、炎症が発生するケースも多く、炎症を起こしたニキビは陥没や毛穴が拡大するなど、いわゆるイチゴ鼻になってしまう場合も…。
また、非常に目立ちやすいので非常に厄介です。
鼻にできてしまったニキビ対策で1番大切なのは、洗顔の見直し。
ついゴシゴシと洗いたくなってしまいますが、物理的な刺激はニキビを悪化させるだけ。
そのため、しっかりと泡立てた洗顔料で、やさしく洗うよう心掛けてください。
鼻は皮脂量が最も多い部分なので、使用する洗顔料はオイルフリーのタイプがベスト。
また、洗顔後のスキンケアでは、しっかりと肌に潤いを与えるヒアルロン酸やセラミド、コラーゲンといった高保湿成分が配合された化粧水を使用するとよいでしょう。
頬
発生の仕方によって、内的要因と外的要因のどちらに強く影響されているかが異なるのが、頬のニキビです。
片方の頬にだけニキビができている場合は、寝具などによる外的要因の可能性大。
対策として、枕や枕ケース、シーツなどを頻繁に洗濯し、清潔な状態を保ちましょう。
一方、両方の頬にニキビができている場合は、乾燥肌やホルモンバランスの乱れが考えられます。
ホルモンバランスの乱れは、ストレスの蓄積などが原因と考えられるので、肌の保湿を十分すると同時に、バランスのとれた食事をとり、睡眠を十分にとるなどできるだけリラックスして生活するようにしましょう。
あご
大人ニキビができやすい部位の代表と言われるのが、あご。
あごには意外にも皮脂腺が多く存在しているために、皮脂詰まりを起こしやすく、悪化するケースが多いと言われています。
あごにできたニキビが治りにくかったり、繰り返しできやすいのはこのためです。
あごにニキビができる原因は主に
- 肌の乾燥
- 雑菌の繁殖
- 生活習慣の乱れ
の3つ。
まずは正しい洗顔法で肌を清潔に保つと同時に、しっかりと保湿を行うこと。
そして、あごに髪が触れている場合は結ぶなどし、気になってもニキビには決して触れないことが大切です。
生活習慣の乱れによってニキビができている場合は、食生活や睡眠時間を見直すようにしましょう。
まとめ
今回は、ニキビの原因と、種類・場所別の治し方を徹底調査してきましたが、いかがでしたか?
ニキビの種類や、できている場所によって、ニキビのケア法は大きく異なることが分かり驚きでした!
今まで自己流でニキビケアをしてきたという人は、これを参考に、ニキビが悪化してしまわないうちにケアし、治してくださいね♪
Copyright © 2018 キレイラボ All Rights Reserved.