最近になって日本でも、白髪を生かす“グレーヘア”が少しずつ流行ってきているようですが、素敵なグレーヘアを作り上げるためには、白髪の量も必要だし、時間もかかる!
数本やまばらに白髪が生えている場合、老けた印象を与えてしまう場合もあります。
だから、白髪を隠すために白髪染めをしている女性は多いのではないでしょうか?
できればこれ以上増やしたくない白髪…。
そこで今回は、白髪の原因や、白髪を予防・改善する方法や対策について、詳しくお伝えしようと思います。
目次
白髪の原因とは?
白髪を予防・改善するためには、まず白髪になってしまう原因などをよく理解することが大切です。
まず知ってほしいのは、髪はもともと黒色ではないということ!
実は、髪の毛は元々白いもので、黒い髪が加齢などによって白くなっているのではないんです。
髪の毛は毛母細胞によって作られますが、白い髪の毛にメラノサイト(色素細胞)の働きが加わり、メラニン色素によって黒い髪の毛が作られています。
白髪が現れるのは、このメラノサイトが正常にメラニン色素を作りだせなかったり、毛母細胞がメラニン色素を正常に受け入れることができず、髪を黒くすることができなかった場合に現れるのです。
では、メラノサイトや毛母細胞が正常に働かなくなる原因は何なのでしょうか。
ストレス
ストレスを溜め込んでしまうと、活性酸素が増加してしまいます。
この活性酸素は毛母細胞が正常に働かなくなったり、メラニン色素がうまく作られなくなる原因に。
ストレスは、白髪・頭皮・髪に悪影響を及ぼすだけでなく、体全体に悪い影響を与えてしまうので、できるだけストレスを溜め込まないようにしましょう。
偏った食事
メラノサイトがメラニン色素を生成する際に必要とするのは、チアノーゼと呼ばれる酵素。
チアノーゼが活発に働く際には、十分な栄養素が必要となります。
そのため、偏った食事ばかりとっていたり、添加物の多い食品ばかり食べていると、体に十分な栄養が行き渡らず、白い髪を黒くすることができなくなってしまいます。
また頭皮や髪にも栄養が届かないため、頭皮や髪のトラブルも起こしやすくなります。
睡眠不足
健全な髪と深く関係しているのが、実は成長ホルモン。
この成長ホルモンは、22時~2時に最も活発に分泌されると言われています。
成長ホルモンは細胞分裂を促進する働きもあるため、髪の色素を作りだす細胞が死滅していたとしても、これを補ってくれる働きがあると言われています。
そのため、この22時~2時の間に就寝し、きちんと成長ホルモンが分泌されていなければ、白髪を促進させてしまうことになります。
白髪対策・対処法
白髪の原因が分かったところで、次は白髪を予防・改善するためにできる対策を見ていきます。
食生活に気を付ける
食べたものがその人を作ると言われるように、食事はとても大切。
バランスの取れた食事を摂ることによって、十分な栄養素が体に渡り、髪の毛を黒くするメラノサイトや毛母細胞の働きも活性化します。
具体的にどのような食べ物が白髪によいかどうかは、次の項目で詳しくお伝えしましょう。
生活習慣を整える
睡眠不足やストレスの蓄積が白髪に大きな影響をあたえるため、できる限り早く就寝するなどのリズムを整え、時間がある時にはストレスを発散するようにしましょう。
また、喫煙も血行不良や活性酸素増加の原因となるため、過度な喫煙は控えるなど、生活習慣を整えることも大切です。
紫外線対策を行う
ストレスや喫煙のほかに活性酸素を増加させてしまうのものの1つが、紫外線です。
紫外線を浴びることによって活性酸素が増えてしまうので、UVケアも怠らないようにしましょう。
頭皮マッサージをする
血行不良になっている場合、栄養が頭皮にうまく行き届いていない可能性があります。
その場合は、頭皮マッサージが効果的です。
白髪の原因が血行不良の場合、頭皮が硬くなっている可能性が高いので、もし硬くなっているようであれば、シャンプーなどの際にもみほぐしたり、美容院などでヘッドスパをしてもらうとよいでしょう。
頭皮をマッサージすることで、リフトアップ効果も同時に期待でき、なによりとてもリラックスできるのでおすすめです。
白髪予防・改善に効果的な栄養素・食べ物は?
白髪を予防・改善するためには、まず食生活を見直すことが大切とお伝えしましたが、率先して摂るべき、白髪対策に効果的な食べ物を見てみましょう。
①「アルギニン」を多く含む食べ物 ⇒成長ホルモンの分泌を促進
アミノ酸の一種で、非必須アミノ酸のアルギニン。体内で生成することができないので、食べ物から摂取する必要があります。
このアルギニンは、成長ホルモンの分泌や血管拡張の効果があると言われ、その結果として代謝が上がり、白髪の予防・改善にもつながると考えられています。
- アルギニンを含む食品⇒豚肉・大豆・きな粉・鶏卵・トビウオ(煮干し)
②「アミノ酸(チロシン)」を多く含む食べ物 ⇒メラニン色素の原料になる
髪の毛や、髪の毛の“黒色”を作り出すメラニン色素の原料は、たんぱく質が分解されてできるアミノ酸。
特に、チロシンと呼ばれるアミノ酸が髪を黒くすると言われています。
このチロシンが働くためには、「銅」を同時に摂取する必要があります。
- アミノ酸(チロシン)を含む食品⇒きな粉・ごま・ココア・ナッツ類・大豆・海苔・味噌
- 銅を含む食品⇒タコ・イカ・大豆・カカオ・海苔
③「亜鉛」を多く含む食べ物 ⇒黒髪に必要な細胞を活性化
亜鉛は、免疫を高めたり育毛などには欠かせない必須ミネラル。
特に、細胞分裂や新陳代謝を促し、身体を老化から守ってくれる働きがあります。
そのため、亜鉛不足になってしまうと、毛母細胞やメラノサイトが作られなくなり、髪を黒くできなくなってしまいます。
- 亜鉛を含む食品⇒牡蠣・蟹・タコ・豚肉・牛肉・チーズ・卵黄・ナッツ
④「カルシウム」を多く含む食べ物 ⇒メラノサイトを活性化
カルシウムは、体内の細胞の働きを活性化させるために必要な栄養素で、白い髪を黒くするために活躍するメラノサイトを活性化させるとも言われています。
- カルシウムを含む食品⇒干しエビ・バジル・イワシ・エンドウ豆
⑤「ポリフェノール」を多く含む食べ物 ⇒活性酸素を抑制
活性酸素の増加は白髪を増やす原因になると上で説明しました。
この活性酸素の増加を抑制させるのに効果的なのが、高い抗酸化作用を持つポリフェノールです。
ポリフェノールは水に溶けやすい性質があるので、長時間効果が持続するわけではないため、毎日こまめに摂取することが大切です。
- ポリフェノールを含む食品⇒なす・ブルーベリー・ココア・チョコレート・緑茶・紅茶
白髪染めは白髪を悪化させる?
今現在白髪染めをしている方の中で「白髪染めをする頻度が以前に比べて多くなった」と感じている人は、意外に多いのではないでしょうか。
でも、自分では白髪をケアしているつもりでも、実は白髪を悪化させている可能性が高いんです。
なぜなら、白髪染めにはパラフェニレンジアミンやパラアミノフェノール、過酸化水素などといった体に悪影響を与える成分が含まれているものが多いから。
特に、日本で市販されている多くに、上の様な成分が配合されています。
これらはとても刺激の強い成分。
特にパラフェニレンジアミンは最近の研究で発がん性のリスクがあるという結果が出ていて、アメリカでは使用を禁止されているほどです。
また、パラアミノフェノールは血液中に入ると呼吸困難やチアノーゼを引き起こす可能性があるアレルギー物質で、これも発がん性のリスクがあると言われています。
これらの有害物質は、想像できるように頭皮にも以下のような悪影響を与えてしまいます。
頭皮環境が悪化する
カラーリングもそうですが、白髪染めをした後、頭皮がヒリヒリしたことはないでしょうか?
このヒリヒリ感は、頭皮がダメージを受けることによって現れる症状。頭皮がダメージを受けると、髪を黒くする細胞「メラノサイト」までもダメージを受けてしまい、正常にメラニンが作られないことによって、髪に色素が付かず、結果として黒かった髪の毛も白くなってしまう可能性があるのです。
また、頭皮環境が悪化すれば、頭皮に十分な酸素や血液が行き届かなくなり、髪のダメージも進んでしまいます。
有害物質による脱色
白髪染めには、髪の毛の色を抜いて脱色する作用のある過酸化水素が使用されているケースが多いです。
この過酸化水素は、髪の毛を黒くさせる細胞の「メラノサイト」の働きを弱めてしまう働きがあり、その結果、白髪が増えてしまうと言われています。
以上のように、白髪染めを使うことによって、かえって白髪が悪化してしまうという悪循環が生まれていることが分かりました。
でも、だからといって白髪染めをしないわけにはいかないですよね。
そのため、自宅で白髪染めをする場合は、刺激の低い白髪染めを選ぶことが大切。
市販のものは上のような有害物質が含まれている可能性が高いのですが、通販や専門店などでは低刺激のものも販売されています。
また、天然由来の成分で染める「ヘナ染め」というものもあるので、ニオイや発色に特徴はありますが、こちらを選択するのもよいかもしれません。
白髪と薄毛の関係は?
- 「白髪の人で薄毛の人ってあまり見たことがない」
- 「白髪の人はふさふさなイメージ」
これらのような印象から、『白髪の人は禿げない』という噂が流れていたりしますが、これは本当なのでしょうか?
先に結論から言ってしまえば、白髪と薄毛の直接的な関係はないとされているようです。
なぜなら、白髪は加齢やストレスなどによってメラニン不足が生じて起こる現象ですが、薄毛の場合、男性ホルモンの働きが大きく関係すると言われているから。
男性ホルモンの分泌が過剰になると、薄毛になりやすいようです。
白髪と薄毛の直接的関係はないものの、共通点もあります。
それは“遺伝的要素”。両親もしくはどちらか一方の家系で白髪・薄毛の人が多いと、高い確率でそれらの症状を受け継ぐ可能性が高いと言われています。
まとめ
増え続ける白髪は、「早く隠さなければ!」という思いから、つい頻繁に白髪染めをしたくなってしまいますが、結果として白髪染めは白髪を悪化させる原因になりかねないことが分かりましたね。
すぐに白髪を改善!とはいきませんが、まず大切なのは、食生活や生活習慣などの見直し。
これらは、白髪だけでなく健康的な体を得るためにも必要なことなので、まずはできることから始めてみてはいかがでしょうか?
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